青春18きっぷで名古屋から福岡まで行ってみた体験記~冬の陣~

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青春18きっぷとは、一年のうち春、夏、冬の特定の期間に
購入・利用することができるJRの一日乗り放題券です。

乗車できるのは原則として
普通・快速電車のみという制約はありますが、
何歳でも購入でき、安価で移動できるので
実際に利用したことはなくとも
気になっている人も多いのではないでしょうか。

そこで、実際に青春18きっぷを使って
丸一日移動したときのことを記してみました。
当時はこうして記録する予定はなかったので
大雑把な体験記ですが、参考になれば幸いです。

※ダイヤ改正により、本体験談の乗り換え等の状況は現在とは異なります。

青春18きっぷで名古屋から福岡へ 女子一人旅

出発前に心の準備を

これまでに青春18きっぷを利用したことは一度だけありましたが、
名古屋-熱海という比較的距離の短い移動(それでも、静岡県は長いです。笑)だったので
名古屋から福岡という長距離を移動するのは不安でした。

というのも、青春18きっぷについて調べていると
「きちんと時刻表が読めて、遅延が出ても
自力で対処できるマニアが使うものであって、素人にはおすすめできない」
という話を何度も見かけたのです。

鉄道好きでも何でもない、時刻表はとりあえず読めるレベルの私。
しかも、目的地は福岡と言っても
北寄りの小倉や博多ではなく、熊本に近い駅です。
ついでに決行の日は休日ダイヤで、
平日に比べて接続がよろしくありません。

時刻表とにらめっこをし、18きっぷの検索サイトで検索をして、
ゴールまでに乗り遅れてもいい本数は一本だけだと分かりました。

始発で出発して、到着するのは22時過ぎ。
丸一日をかけての移動になります。
中には、乗り換え時間が5分未満の駅もちらほら…
もちろん、利用したことのない駅です。

そして決心しました。
途中で予定が狂ったときは、大きな駅でネカフェかカラオケを探そう、と。
(※24時間営業のファミレスやファストフード店もありますが、
長時間滞在(夜明かし)をするためのお店ではないので、
あくまで非常時の最終手段として考えてくださいね。)

いよいよ出発

2014年12月某日、決行です。
始発の地下鉄で最寄りのJR駅を目指します。

この時なにせお金がなかったので、事前にJRの駅まで行く費用も惜しく、
青春18きっぷは実際に電車に乗る直前に購入しました。
分刻みのスケジュールです。走ります。焦ります。
みどりの窓口からホームまでダッシュして、なんとか電車に間に合いました。

無事にスタートを切り、JR名古屋駅を目指します。
ちなみに名古屋までの列車は向かい合うタイプの座席でした。

名古屋~米原まで

早朝ということもあり、
名古屋から西(北?)へ向かう電車では座ることができました。
18キッパーだろうな…という方がこの時すでにちらほら(笑)

名古屋を経ってからは、最初の関門は米原駅になると思われます。
この米原駅、以前は
「米原ダッシュ」と呼ばれる席取り合戦が存在していました。

名古屋方面からの乗り換えで
数百メートル移動しなければならなかったのですが、
電車のドアが開いた瞬間、
乗客が我先にと走り出すレースが展開されていたそうです。
(※普通に危ないのでやめましょう。)

現在はダイヤやホームの変更によって緩和されましたが、
席取り合戦があった、つまり座れないと考えた方が良いです。
確実に座りたい場合はプランに余裕を持たせ、
電車を一本見送りましょう。

この時は米原から2~3時間、混みっぱなしの立ちっぱなしでした。
京都か大阪あたりまでだったと思います。

米原~姫路まで

米原の乗り換えは越えましたが、
乗客が多く座るどころではありません。
満員電車とまでは言いませんが、
乗り降りがちょっと大変…くらいには人が乗っていました。

みんな京都、大阪へ向かっていたようで、
京都と大阪ではそれぞれかなりの人が降りました。
ただ、乗ってくる人も多かったので
立っている人はそこそこいる、という状況が続きます。

正直、姫路までは早いです。
名古屋を出発して以降、姫路まではほぼ快速が走っているんです。
なので、昼前には姫路に到着しました。

事前に調べて目星をつけていたあなごめし弁当をここで購入。
またもや時間はギリギリでしたが、
どうにか昼食を調達できました。

昼前なのにもうすぐ半分?余裕じゃないか。と思いましたが、
実はここからが本番、長い長い鈍行列車の旅が始まります。

姫路~広島まで

乗客も少し減り、今度は座ることができました。
(姫路出発の時点で座れたかどうかは忘れてしまいましたが。)

駅弁を買ったものの、姫路を経った後は
岡山を過ぎても人が多くなかなか食べられません。
混み具合としては、立っている人がほんの数人程度でした。

結局、広島にさしかかるかどうかの所で食欲に負け、
隣席の人に心の中で詫びながら駅弁を食べました。
あなごめし美味しかったです。

この時点で14~15時くらいだったかな?と思います。

広島~下関(本州脱出)まで

遅い昼食を終え、本州も残すところ2県となりました。
が、その残り2県を抜けるのに5時間ほどかかりますので、
居眠りと持参した暇つぶし品で過ごします。

ここまで来ると、さすがに座れるかどうかの心配は必要なくなりました。
だんだん乗客が減っていき、
空いている座席の方が多くなります。

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それはありがたいのですが、
広島~山口辺りでは旧型車両にあたりました。
座席が固めのレトロなあの車両です。
出会ったときはお尻が痛くなる覚悟をしましょう。

ここを越えれば、新山口あたりからは
ちょっといい雰囲気の車両が待っている(こともある)ので踏ん張りどころです。
新山口から乗ったこの車両は
ほんとにちょっとオシャレで快適でした。また乗りたいです。

このオシャレ車両で乗り合わせた女の子(小学校に上がるかどうかくらい?)が
私の暇つぶしの手芸を、通路の向こうからずーっと眺めていました(笑)
私はコミュニケーションが得意ではないので
気付かないふりをしていましたが、
たまたま乗り合わせた人と交流を持つのも一興かもしれません。

門司(九州入り)~ゴールと感想

すっかり夜ですが、昼食が遅かったので
特に夕食の心配をすることもなく九州へ。

門司駅でのことだったと思うのですが、
本州と九州の電流の切り替えのために一瞬車内が停電します。
この停電とともに大きな音がすると聞いていたので
ドキドキしていましたが、大したこともなく通過です。
(どうやら車内より外で聞いている方が大きな音が聞こえるようです。)

九州入りしてからはもう着いたも同然(?)
それなりに土地勘もあり所要時間も分かっているので、
安心して暇つぶしに勤しみました。
そして23時頃、目的地に無事到着です。

出発前は、一度でお腹いっぱいになるだろうけれども体験してみたい
というのが正直なところでしたが、
実際終えてみると、この時は思っていたより
疲れることなく移動できました。

初めてのことなので断言できませんが、
毎回この程度の労力であればまた利用しても良いと思いました。

青春18きっぷと夜行バスはどっちが疲れる?

青春18きっぷ以外の安価な移動方法として
挙げられるのが夜行バスかと思います。
私は夜行バスもちょこちょこ利用しますが、
今回は青春18きっぷの方が楽でした。
(※普段利用する夜行バスはツアーバスタイプの4列シートのものです。)

時間は夜行バスより4時間ほど多くかかりましたが、
・乗り換え時に多少体を動かしたり、
乗客が少ない場合は好きな姿勢で座ったりできること
・消灯がないため、眠ることも含めて好きなことをしていられること
・変化する景色を眺めていられること
こういった点が疲労の軽減につながったのだと思います。

寝ていれば着くのが夜行バスの良いところではありますが、
なかなか寝付けない時がある、
ずっと同じ姿勢で狭い座席にいるのが辛い…
という方はぜひ青春18きっぷを検討してみてください。

青春18きっぷの一人旅におすすめな持ち物

個人的な結論:道中は熱中できる暇つぶしがあれば大丈夫

私は鈍行の車窓から景色を眺めるのも好きで、
また何もなくてもぼーっと暇を潰せるタイプですが、
今回は手芸用品(毛糸)を持参しました。
そして、びっくりするほど熱中しました(笑)

あまり疲れなかったのはこのお陰だと思っていますが、
本来であれば乗客が多いときでもできる暇つぶしがベターです。

暇つぶしはさておいて真面目な話、
青春18きっぷ初心者の私が考える必須アイテムは以下です。

・時刻表、プランや乗り換えホーム・乗り換え駅の構内図を印刷した紙
 (できれば乗り遅れた場合の第2、第3プラン分も)
・携帯電話のポータブル充電器
・飲みもの、食べもの
(立ったままでも食べられる携帯食料やゼリー飲料が◎)、
 嫌いでなければ飴やチョコなどのお菓子
・いざという時のためのお金(宿泊費、または新幹線等の他の交通機関代)

それぞれをちょっと解説しますね。
時刻表などは、スマホやガラケーで調べることもできますが
電車がトンネルを通れば圏外になりますし(特に中国地方ではしばらく圏外が続くエリアがあります)、
一日移動する中で電池切れもあり得ます。必ず紙媒体にしましょう。

ちなみに、乗り換え検索でおすすめなのは
ジョルダンの青春18きっぷ専用のものです。

飲みもの、食べものは
途中下車してご飯休憩などを取る場合にはなくても良いです。
今回のように余裕のないプランの場合、
どこかで飲みものや食べものを買える保証も、
道中お腹が空いた時点で座って食べられる保証もありませんので
あらかじめ用意しておいた方がいいと思います。
(そもそも、今回のようなカツカツな旅程は
 多くの青春18きっぷ関係のサイトでおすすめされていません!

そして忘れてはいけないのが、
いざという時のためのお金です。
電車がアクシデントで止まったり、遅れたりすることはもちろんあります。
こればかりはどうしようもありません。
それでもその日のうちに目的地に到着できれば良いですが、
そうでない場合も出てきます。

そんな時は、他の交通手段での移動に切り替えたり、
その日の到着を諦めて宿を探さなくてはなりません。

おわりに

長くなってしまいましたが、なんとなく様子はつかめましたでしょうか。
青春18きっぷを利用するにあたって大切なのは、
自分の力で目的地まで行けること、
そして何より無理をしないことです。

せっかくの旅を楽しむためにも、しっかり準備をしていってくださいね。

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