すっかりお馴染みの言葉となった「キラキラネーム」
最近ではその反対を意味する言葉として、
「シワシワネーム」なんて呼び方も出てきています。
古風で良い名前を指す、好意的な言葉とはいえ、
シワシワはあまりうれしくないような・・・。
呼び方はさておき、今では珍しい名前となった
「○○子」に込められたとある意味をご存知でしょうか?
女の子の名前にある子のつく名づけの持つ意味とは
「子」という字は
一(はじめ)から了(おわり)まで、自分の人生を全うすることができるように
という意味を込めて昔から使われてきた字です。
たとえば、
「明子」なら
生まれてから死ぬまで明るい人生を歩めるよう
「友子」なら
生まれてから死ぬまで友人に恵まれるよう
「優子」なら
生まれてから死ぬまで優しくあれるよう・・・
そんな想いを込めて名づけに使われてきた字が「子」なのです。
「子」のつく名前はもともと高貴な身分だった
名前に「子」が使われだした当初は、
特に高い身分の男性につける名前でした。
それが時とともに皇族や高級官吏の配偶者に広まっていき、
明治時代ごろに庶民の間で普及したと言われています。
「○○子」という名前の全盛期に生まれたある女性の家庭では、
『「子」は「孔子」などの偉い人に使う字だから、
うちではとてもつけられない』
といって「子」のつかない名前になった、なんてエピソードもあるくらいです。
おわりに
「子」のつく名前に込められた意味、いかがでしたでしょうか。
キラキラネームにも様々な意味が込められていますが、
日本で昔から使われてきた「子」のつく名前について
改めて考える機会になりましたら幸いです。