4月からの新生活にも慣れ、落ち着いた頃にやってくる五月病。
そもそも五月病って何?
いつまで続くの?治すには?
そんな疑問にお答えします。
目次
五月病の症状とは?いつまで続く?
五月『病』とは言いますが、これは正式な病名ではありません。
環境が大きく変わり、新しい環境に適応できずに、
あるいは適応しようと頑張りすぎて
うつのような状態になってしまうことを五月病と言っています。
五月病のおもな症状
■身体的な症状
・朝起きられない、あるいは夜なかなか眠れない
・病気にかかりやすくなる(免疫力の低下)
・食欲がない
・頭痛、胃痛
・めまい
・動悸
■精神的な症状
・やる気が出ない、何をするにも億劫に感じる
・イライラする
・憂鬱になる、焦りや不安を感じる
・学校や職場に行きたくない
・周りの出来事に関心がなくなる
これらの症状はうつ病と似ていますが、
五月病であれば一過性のものです。
新しい環境に慣れていくとともに、
症状は1~2か月で自然に改善すると言われています。
2か月以上症状が続く場合は、
軽いうつ状態になっている可能性があります。
無理に自分自身で解決しようとせずに
病院を受診してみましょう。
五月病対策をしよう ストレスに効く食べ物
■ストレスを和らげる→砂糖
疲れたり、気分が落ち込んだりした時に甘いものが食べたくなるのは、
ストレス緩和や幸福感に関係のある
「脳の伝達物質」を砂糖が増やし、
体に吸収しやすくする効果があるためだとされています。
■不安感を和らげる→牛乳
牛乳に含まれるカルシウムやたんぱく質は
不安や緊張を和らげ、気持ちを落ち着かせる効果があります。
また、ホットミルク(200mlほど)が
睡眠の質をよくするという研究報告もあります。
■身体の疲れをとる→酸っぱいもの
クエン酸をはじめとするすっぱい成分には、
疲労の原因となる体内にたまった乳酸を
取りのぞく作用があるため、疲れた体に効果的です。
また、すっぱいものは食べ物の消化・吸収を促し
食欲増進につながるとも言われています。
五月病の予防には旬の食べ物が効く!?
これまでに挙げた食べ物は、
すでに「疲れを感じている場合」に効果の高いものです。
手間もなくすぐに摂れるものばかりなので気軽に口にすることができますが、
できるならば疲れを感じる前に五月病を予防したいもの。
そんな時におすすめなのが、旬の食べ物です。
たとえば、タケノコにはチロシンという旨み成分が含まれています。
これは脳の活動を高める
ドーパミンの素でもあり、やる気の源なのです。
タケノコに限らず、旬をむかえた野菜は
他の季節のものよりも一般的に栄養価が高くなっています。
健康の一番の源はバランスの良い食事にありますので、
うまく旬のものを食事に取り入れたいですね。
おわりに
上ではタケノコを例に挙げましたが、
五月病とは5月だけに起こるものではありません。
日本では4月から環境が大きく変わることが多いため
症状の出やすい5月を指して五月病と呼んでいますが、
他の月や季節であっても
環境の変化にともない起こり得るものです。
その季節に合った食材を取り入れて元気に過ごしましょう。